自己紹介~おやつ工房レッケルができるまで

お菓子が出来上がる時のワクワク感は、長く作り続けていても楽しい時間。

私の子どもの頃はインターネットもないし海外旅行も珍しくて、お菓子やケーキの情報は文字でしかなかった。「赤毛のアン」が大好きで出てくるお菓子を作りたくて中学生の頃からお菓子を本を見ながら作り始めたのです。

全くの趣味で始めたお菓子作り。プロになるために製菓学校に行こうかと考えたこともありましたが、体力がないし、職人になりたいわけでもない、特に店を持ちたいとも思ってなくて、違う仕事をしていました。同じことの繰り返しの仕事で、改めて私のやりたかった事ってなんだろうと思った時、子どもの頃に読んだ本の世界に身を置きたい。そうだ、ケーキ留学しようと思いつきました。
家庭で作るようななお菓子が学びたかったのですが、教えてもらえる情報もありませんでした。ある時ベルギーはどうだろうと閃きました。チョコレートが有名だし、ワッフルは美味しいしと、本当にいい加減に決めました。調べたらフランス語、ドイツ語、オランダ語と3つの言語が使われていると。オランダ語を少し勉強して私はベルギーに出発しました。

授業料の安い近くのホテルの専門学校の夜の製菓教室に通い、今は超有名で日本にも店があるピエール・マルコリーニのメゾンにも通いました。行ってから、私は日本とヨーロッパの違いをわかりだし、自分の知識の無さもよくわかりました。
ただ、私は見た目の技術が高くなくても食べて、ほっとするお菓子が作りたいんだな思えたのが収穫でした。

帰国し、せっかくベルギーに行ってきたのに私はこれからどうすればいいのだろうと思っていた時に、店舗がなくても、あまり一般に売られていない焼き菓子を中心に、自宅に届けるというシステム『お菓子の頒布会』をしてみようと考えて始めました。特にクリスマスケーキはたくさんの方に喜んでいただいています。

屋号はせっかくベルギーに行ったのでオランダ語で「美味しい」とか「ステキ」の意味であるlekkerを選びました。ケーキとか焼き菓子をつけるより、毎日食べてほっとするお菓子作りがしたかったので“おやつ工房LEKKER(レッケル)”と名付けました。
素材の持ち味と香りを活かした、毎日食べてもあきない“高級なおやつ”をモットーに作るという気持ちは今もブレません。 

宣伝や説明がめんどくさいのですが、私は自分の作るお菓子が大好き!
食べてみて!のスタンスでたくさんは作れないけど、美味しいお菓子を提案していきます。

                                   
おやつ工房LEKKER主宰 わたなべゆうこ